沖縄県サッカー協会医科学委員会
知っていると役に立つ応急処置
沖縄県サッカー協会医科学委員
日本体育協会公認アスレティックトレーナー
理学療法士 伊良波知子
沖縄県リハビリテーション福祉学院
応急処置とは?
・急病あるいは外傷を受けたときのさしあたっての手当て
(広辞苑)・急性の病変や外傷などの傷病者に対して、医師、看護師、救急救命士が行うもの
(外傷学)・救急隊員は傷病者が医師の管理下の置かれるまでの間において、緊急止むを得ないものとして、 応急の手当てを行うこと
(消防法)私たちにできる
基本は
、何が起こっているの、落ち着いて適切に確認する
まずは命を救うことが最優先!目の前にある現象に素早く対処する
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観察事項 |
できることは何か? できるだけ、
2人以上で対応しよう!器具を使わずに行う蘇生処置
観察・気道確保・人工呼吸・心臓マッサージ
捻挫、骨折
急がなければならないものと慌てなくていいものがあります。ある ⇒ それ以上動かさずに病院へ、できるだけ副木を使って固定!
変形は?
ない ⇒ 安静にして
RICE処置痛みが続くようであればたかが捻挫でも病院へ
肉ばなれ、筋挫傷、筋断裂、腱断裂
動かすことができるかどうか ⇒ 無理に動かす必要はない
拍動性の痛みがあるかどうか ⇒ 痛みとともに腫れが増える場合は、血管が切れているので
早く受診!!
RICE処置とは?Rest 安静:動かさない、楽な位置にする
Ice 冷却:冷やす 氷水やアイスパックなどを利用する 市販のコールドスプレーは十分冷やせない!
Compression 圧迫:腫れは出さないようにすることが大切!腫れる場所が無いように押し込む
Elevation 挙上:心臓より高くする
打撲
どこを打っているのか? 基本的には受診を勧めます。頭部 ⇒ 意識があるか?
ある;名前や場所を言わせる。ない;救急車 場合によっては
BLSが必要 吐き気はないか?顔面 ⇒
目の周りが黒くなっていないか?眼球に痛みはないか?頸部 ⇒ 首の周りのケガが疑われる時はむやみに動かさない。
背部 ⇒ 楽な姿勢をとらせる
腹部 ⇒ 激しい腹痛や顔面蒼白状態、嘔吐があれば即救急車。拍動痛も危険サイン!
骨盤 ⇒ 楽な姿勢をとらせる。
陰部 ⇒ 冷たいタオルで冷やして安静に!内出血の有無、全身状態の確認を!
痛みや腫れが強ければ、泌尿器科を受診 → 骨盤骨折の疑いもある
擦過傷(擦り傷)・裂傷(切り傷)
まずは洗うこと!傷口の状態を確認します。水道水で洗い流して、その後は清潔なガーゼで覆い包帯で圧迫します。
裂傷(パックリ開いた傷) ⇒ 傷口が大きいか、深いようなら受診して縫った方がきれいです。
頭やまぶたは切れやすく、思ったよりも出血します。
歯が欠けた、折れた、抜けた・口の中が血だらけ
唇と歯ぐきのケガ口の周りは出血が多く見える ⇒ 唾液と混ざって多く見えるだけ。びっくりして慌てない。
抜けた歯は拾う ⇒ 水道水でサッと洗う。ゴシゴシ洗ってヌルヌルを取ってはダメ。
洗うのは
30秒以内。口の中か牛乳ビンで保存して歯医者さんへ脱水、ぐったりしている、冷や汗
⇒ 熱中症異常な汗かきも要注意!
⇒ 衣服を脱がせて、汗をふき、涼しい場所でコップ
1杯に1gの食塩を入れて飲ませる水分は飲みやすいものなら何でもいい。スポーツドリンクは半分に薄めるのが原則。
息ができない、手足がしびれる、発汗 ⇒ 過喚起(過呼吸)症候群
試合前など緊張感が高くなったときに、神経質な若い女性は要注意!
⇒ 興奮状態にあることが多いので、ゆったりとさせる。小さな呼吸も有効。
突然の激しい胸痛と呼吸困難
⇒ 自然気胸若い男性でやせ方の人に多い。咳をすると痛みや胸の締め付け感が強くなる。
⇒ 外科的処置を必要とすることが多いので、迷うことなく病院へ
潜った後に耳がいたい、肺がいたい、関節が痛い ⇒ 潜水病 減圧症
急激に水中から浮上してこなかったかの確認 ⇒ 専門の医療機関へ
但し、空輸には注意が必要
ハブ咬傷
沖縄の医療機関にはハブ血清を置いている所が多い ⇒ 早く病院へ
できる処置としては、咬まれた所から心臓に近いほうを軽く縛る。
傷から毒を搾り出しながら水で洗う。吸出しはあまり望ましくない。